マラソン大会(3) ~Qちゃんとハイタッチなマラソン大会~

今年の3月半ば過ぎ、3回目のマラソン大会に出走した。
ハーフ、10km、3.3kmとあったがもちろん10kmにエントリー。
ハーフの壁はまだ山のように高い。

実は、3月初めに風邪をひき4~5日の間高熱が続いた影響で、大会直前の3週間は都合4回で計30km程度しか走っていなかった。
なので正直言うと、今回の大会はあまり出たくないというかモチベーションが上がらなかった。
まあとにかくタイムは気にしないでのんびり完走して来よう。
でも、あわよくば・・・
そんな感じで3度目に10kmレースに臨んだのだった。

今回のレースは、高橋尚子がゲストで来ている大会で、ゴール前でQちゃんがハイタッチしてくれるらしい。
マラソン大会でのQちゃん人気は絶大である。
朝早くから車で指定された駐車場まで出かけ、そこからシャトルバスで会場へ向かう。
とてもいい天気で、気持ちよく走れそうだ。

コースは陸上競技場をスタートして街中を周って陸上競技場にゴールするシティマラソンだ。
今日はまったく自身が湧かないので、ベストタイムの更新とか高い目標はまったく捨てている。
それでなくても前回のタイムは出来すぎだった気がしないでもない。
とはいえ、走るからには頑張るつもりなので、今日のコンディションでどういう結果が出るか楽しみではあった。

計測チップは、前回のシューズに取り付けるのとは違い、最初からゼッケンに取り付けられていた。
こういうパターンもあるのだね。こっちの方が主流なのかな?

さて、レースは最初から適当なペースメーカーを見つけてついていくという作戦をとった。
前回いいタイムを出せたのも、この作戦が功を奏した気がするからだ。
だが今日はやっぱりスタートからなんだか体が重い感じがした。(気のせいかもしれないが)
途中何度も、ペースメーカーを変えながら走った。
同じスピードで追いかけているはずが、だんだん離されていってしまうからだ。
そのたびに別の人を新たなペースメーカーにして走った。

前回のタイムを更新するとかはなから考えていなかったのだが、走り始めるとやっぱり少しでもいいタイムで走りたいという本能が体を奮い立たせる。
気合を入れて走っているつもりだが、やっぱりなんだか前回よりも苦しい気がした。
狙ったペースメーカーになかなかついていけない。
5kmの折り返し地点で時計を見ると26分を過ぎていたので、この時点でベストタイム更新はほぼ無理だ。
でも予想してたよりも、いい感じで走れてるんじゃないか?

最後に競技場に戻ってきてゴールまでしばらくトラックを走るが、その途中で待ち構えているQちゃんにハイタッチをしてもらい、なんとかゴールにたどり着いた。

結果、タイムは52分8秒。
前回のタイムを更新できなかったのはもちろん残念だが、概ね満足な結果だった。

にしても、走っている途中の苦しさもゴールした瞬間に一瞬で消え去ってしまうもんですね。
また次も出たいなとつくづく思いました。

マラソン大会(2) ~山奥でアットホームなマラソン大会~

初めての10kmマラソンに出てから約2ヶ月後の2016年12月中旬に、2度目のマラソンに挑戦した。
今回も距離は10km。その上のハーフマラソンはまだまだ敷居が高い。

山奥ののどかな町で行われたマラソン大会は、約1000人の参加者ということで規模としてはそれほど大きくないものなのだろう。
しかし、タイム計測や順位表彰もちゃんとあるので、前回の大会よりはかなりマラソン大会っぽい雰囲気である。

コースは、公民館の前を出発して渓流沿いに山に入っていき、山を出てからは町の中を走って公民館に帰ってくる。
折り返し地点の無い、ぐるっと周ってくる周回コースだ。
前回の初10kmマラソンでは予想外の1時間切りを達成できたので、今回の目標は前回を上回るタイムを出すことだ。
今回のレースは、計測チップをシューズに取り付けて計測する。これも初めての経験。

ここ一月くらいは普段のランニングも10km走ったりしているので、距離に不安はない。
ただ練習では10km走るのに余裕で1時間以上かかっている。初マラソンで1時間を切ったのが噓のようである。
まあレースだから練習よりは早く走れるだろうとたかをくくっていた。
前回もそうだったし。

朝10時、スタートの号砲とともに勢いよく走り始めた。
とりあえず周りの人々についていく。なんか早い感じ。最初からちょっときつい。
1km地点の標識があった。ちらりと時計を見ると5分20秒くらい、、、早過ぎね!?
こんなペースで走ったのは初めてだったので、非常に不安になる。

そこから徐々に上りで山に入っていく。上がり切った後は結構長い下り坂で、それが終わると山を出て田んぼ道から町中へ入って行く。
沿道のあちこちで地元の人たちが応援してくれるのが、なんだか気恥ずかしい。

1kmごとに標識があるのだが、時計は見ないようにしていた。
なんとなく近くを走っていた人をペースメーカーに仕立て上げ、追いかけるように走っていた。
かなり苦しい。普段は苦しくなるほどのスピードでは走らないので、今日は間違いなくいつもより速いスピードで走っているのだろう。

9km地点を通過。ラスト1km。
苦しいのに止まらずに走り続けられる自分が不思議だった。
それどころかラストスパートをかけようという気力すら残っていた。
もちろんスピードを上げてスパートをかける体力は残っていないから、気持ちだけラストスパート。

それでも、ゴール近くでは最後の力を振り絞って5、6人は追い抜いてゴールした。
タイムが書かれた完走証を受け取ってびっくりした。50分47秒!

またもや衝撃の奇跡が起きたのだった。

マラソン大会(1) ~マラソン大会初参戦!~

ランニングを始めて約1ヶ月半過ぎた2016年10月の中旬に、初めてのマラソン大会に出場した。
といっても距離は10kmで、表彰なし&タイム計測もなしのかなりゆるい感じのマラソン大会だ。

実はランニングを始めて1週間くらいで、早くもマラソン大会というものに出てみたくなってしまい、自宅近郊で距離が短くて制限時間のゆるい大会を探したらちょうど1ヶ月後くらいに手ごろな大会があったので、そそくさとエントリーしてしまった次第である。

さて、まだ最長でも6km程度しか走ったことがなく、しかもかなりなスローペースで何とか止まらずに走り切れるレベルにとっては、10kmは未知なる長距離で大会までに走れるようになるのかすら不安と言えば不安であった。
とりあえず大会までの1ヶ月ちょっとは、6~8kmくらいの距離を週2~3回は走ったと思う。
結局、一度も10kmを走ったことのないまま初めてのマラソン大会に挑むことになった。
いつものランニングのペースを考えて、1時間15分を目標に考えていた。

大会当日はとてもいい天気で、川沿いのランニングコースを2往復するというレースだったが気持ちよく走れた。
初めてのマラソン大会で勝手も分からなかったが、とりあえずスタート直後は周りの人々に合わせるような感じで走り始めた。
最初の1kmのラップがちょうど6分ぐらいだったと思う。
普段の練習よりかなり早い。こんなペースで果たして10kmも走れるのかと少し不安になる。
しかし、いつもと違い周りに大勢のランナーが走っていると、置いて行かれたくないという心理が働き、苦しいながらも必死についていこうとする。

コースを1往復して5kmの折り返し地点、31分台だった。当初の予想よりかなり早い。1時間そこそこでゴールできそうな勢いだ。
あと半分、これから未踏の地へと踏み込んでいく。もう1往復か。長い。
自分より遅い人も結構いて、そういう人たちを追い抜いていくのも少し自信になった。

あと1kmの目印が見えた。時計を見ると53分台。あれ、もしかして1時間切れるかも!
1時間を切れるかもしれないという期待が高まると、最後の1kmは自分でも信じられない力が湧いてきてスパートをかけた。
(といっても多分まったく早くない笑)
ゴールが見えたラスト100mくらいは時計を見ながら、死ぬ気で走ってゴールした。
手元の時計は59分13秒。奇跡が起きたかと思った。
10kmを完走できただけでなく、1時間を切るタイムでゴールできたのだ。

得も言われぬ充実感に満たされながら、完走証を受け取った。
タイム計測はないので自己計測のタイムを完走証に自分で書き入れた。

こうして初めてのマラソン大会は非常にいい結果をもたらしてくれた。
参加してみて、本当に良かったと思った。