ランニングを始める

ウォーキング

糖尿病宣告の後、しばらくしてからウォーキングを始めた。
とりあえずは運動した方がいいということで、もっとも手軽にできて大して疲れないだろうという思いでウォーキングを始めてみることにしたのだ。

1日1時間、なるべく毎日歩くことにした。
もともと歩くのは嫌いじゃないので、これは続けられた。

昼間は仕事なので、平日のウォーキングは夜に行う。
夕食後しばらくしてから家の近所を1時間歩く。

途中、ウォーキングする頻度が少なくなった時期もあったが、4年ぐらいコンスタントに続けていた。
そして昨年の夏の終わりから、ウォーキングを卒業してランニングを始めることになっていくわけである。

 

ウォーキングからランニングへ

運動習慣をということでウォーキングを続けていたが、慣れてきてしまうとなんだか物足りなくなってきた。

運動としての体への負荷があまりにも軽すぎないか?
こんなんで運動になっているのだろうか?

いつもの近所のウォーキングコースを歩いていると、走っている人をちょくちょく見かける。
しかし、普段走ることのない私にとって走ること=辛い事。
辛いことは長続きしないと考えていたので、それまでランニングというのは考えてもみなかったのだ。

しかし、昨年の夏の終わり、なんとなく、本当になんとなく「走ってみようかな?」と思い立った。

ふと、ウォーキングの途中で走ってみた。
軽いジョギング程度のものすごくゆっくりしたスピードで。
多分、数百メートルだろうか。たったそれだけ走っただけで息が切れて止まってしまったのだ。
苦しい・・・。でもなんか悔しい。

いや、悔しいというより、ほんの数百メートルしか走れない自分にヤバいと思った。

 

本格的にランニングを始める

まずは、ゆっくりゆっくり、苦しくなったら歩くという感じでいつものウォーキングコースを走ることにした。
1時間かけて歩いていたウォーキングコースは約6kmある。

もちろん初めから6kmも走れるわけもなく、ちょっと走っては歩いて、息が整ってきたらまたちょっと走って、というのを繰り返して6kmを完走する。
それでも脚は筋肉痛になり、階段の昇り降りも辛く、翌日は走れない状態になった。

でも、筋肉痛が治ると再度チャレンジした。

そういうのを何回か繰り返していると、だんだん走れる距離が長くなっていった。
スピードは滅茶苦茶ゆっくりで歩いてるよりはちょっと早いくらいだ。
だが、徐々に長い時間走れるようになってるのだ。これこそ継続は力なりである。

ほどなく、6kmを完走できるようになっていった。
非常にゆっくりしたスピードで途中何回も止まるのだが、それでも6kmを何とか走り切れるようになったのだ。

やればできるじゃん。
こうしてウォーキングを卒業してランニングの道を歩み始めたのであった。

糖尿病宣告から、早や5年

2017年現在の状況

糖尿病宣告からすでに5年が経過した。

この間、投薬治療を継続している。飲んでいる薬の種類も分量もずっと同じだ。
メトグルコ錠250mgを1日2回、朝食後と夕食後に1錠づつ飲んでいる。
たまに飲むのを忘れるのだが、たまに忘れても多分ほとんど影響ないと思う。

3ヶ月に一度、血液検査を受けている。

空腹時血糖は、発症から4年くらい120~140くらいが続いていたが、ここ1年くらいは80~100くらいで正常値になっている。

HbA1cは5.8~6.0くらいでずっと推移している。ここ1年くらいは5.9だ。

その他の検査項目についてはすべて正常値だ。

今は、自分が病気なんだという自覚も全く感じない。
糖尿病になる前より、むしろ健康になっている気さえするくらいだ。

 

食生活について

糖尿病宣告の直後はかなり気を使っていた。

そもそも食べ過ぎだったから、まずは食事量を減らした。
特に夕食はビールなどを飲みながらかなり食べていたようなので(家族談)、主食のご飯を抜いて豆腐にしたり。
この頃は糖質制限とかは考えていなかったので、単に少しでもカロリーを減らすようにしていた。
もちろんアルコールもしばらく抜きだった。

糖尿病宣告の3ヶ月後には、7.0だったHbA1cが6.0まで下がっていた。体重も3kgくらい減っていた。
その後、食事の量に慣れるに従い、だんだん何でも食べるようになり、お酒も飲むようんなった。

今は、夕食はなるべく糖質抜きという割とゆるい糖質制限をしているが、基本的に好きなものを好きなだけ食べている。

お酒は大体毎日飲んでます。
基本的にビール、日本酒、ワインなど醸造酒をよく飲む。
よくお医者さんとかが勝ち誇ったように「焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は糖質ゼロだから飲んでもいいですよ」と言っているが、そう言われてもね。

アルコール度数が高くて何かで割って飲むような蒸留酒はあんまり好きじゃない。どうせ飲むならおいしいお酒を飲みたいからね。

こんな具合で、今はすっかり糖尿病にもなじんで仲良く付き合っている感じだ。

糖尿病になってしまいました

糖尿病宣告

私は今から約5年前の2012年の夏に、2型糖尿病の宣告を受けた。

今となっては糖尿病なんて、と気楽に考えられるようになったのだが、当時は目の前が真っ暗になるようなショックを受けた。
自業自得とはいえ、ついに来るべき時が来てしまったかという後悔の念もあった。

親が程度は軽いとはいえ糖尿病に足をつっこんでいたので多少遺伝の影響もあるかと思うが、まあ日頃の不摂生が原因なのは火を見るより明らかであった。

日本糖尿病学会の糖尿病治療ガイドによると、

2型糖尿病は、インスリン分泌やインスリン抵抗性をきたす素因を含む複数の遺伝因子に、過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子および加齢が加わり発症する。」

だそうである。

私の場合はどうだったかというと、

  • 過食 ・・・ 毎日のように飲み過ぎ食べ過ぎ(自覚はあった)
  • 運動 ・・・ ほとんどしていない
  • 肥満 ・・・ どちらかといえば太り気味
  • ストレス ・・・ それほどは無し


親のこともあり、遺伝因子はあるように思う。
そして40台半ばという年齢も含めて、まあ見事に当てはまっているな。
糖尿病になるべくしてなったと言えるだろう。

でも、病院の先生曰く、上記のような生活習慣を続けていても糖尿病にならない人はならないとのことなので、体質や遺伝要因は少なからず影響してると思う。

糖尿病の診断基準値は以下のように言われている。

空腹時血糖 126mg/dL以上
食後血糖 200mg/dL以上
HbA1c 6.5%以上

糖尿病を宣告された時の私の数値は以下だった。

食後血糖 211mg/dL
HbA1c 7.0%

この時は、健康診断時の異常値を受けての再検査だったので、一発で糖尿病の診断が下されてしまったわけです。

 

糖尿病の治療

糖尿病というのは、血糖値やヘモグロビンA1cHbA1c)が基準値を超えている状態だ。
検査結果で血糖値やHbA1cが高くても、普通は何ら自覚症状がありません。
しかし、糖尿病が怖いのは高血糖状態が続く事により引き起こされる数々の合併症である。
合併症には、腎不全、心筋梗塞脳梗塞動脈硬化症、網膜症などがある。
糖尿病患者が血糖値をコントロールする目的は、これら合併症の予防のためなのだ。

というわけで、私も血糖値コントロールという糖尿病の治療を行うことになった。
具体的には、薬物療法、食事療法、運動療法だ。

薬物治療

私の場合は、経口血糖降下薬を処方された。
具体的にはメトホルミン製剤であるメトグルコ錠250mgを朝食後、夕食後の1日2回1錠づつ飲む。
この薬は今も毎日飲んでいる。

食事療法

まず単純に食事の量を減らした。これだけでも効果は絶大なように思う。
家族にも言われたが、そもそもそれまではかなり食べ過ぎだったようだ。
さらに、最近は糖質制限も取り入れるようになった。

運動療法

もっとも簡単にできて辛くない運動(=長続きする)であるウォーキングを始めた。
できるだけ毎日、1日1時間のウォーキングだ。
運動をすると体内のインスリンの出がよくなるらしいし、ダイエット効果も期待できる。
そして、今ではウォーキングからランニングへと切り替わっている。

というわけで、これから少しづつ、その後の糖尿病の経過や、今では趣味の一つになったランニングについてなどいろいろ書いていきたいと思います。